Firedropという現在開発中のサービスがある。 WebサイトのデザインをAIがサポートしてくれるサービスだ。

2016年夏のニュースを見たとき、AIがテキストコンテンツを解析してサイトを自動構成してくれ、さらにA/Bテストなどを自動でやってサイトを継続的に改善すると言う衝撃的なふれこみだったので、即座にアーリーアクセスに登録した。

それからしばらく忘れていたが、3月2日にプライベートベータへの招待メールが来たので早速試してみたら、かなりのスモールスタートをしたようで全く期待外れだった。


Firedrop(プライベートベータ)の機能

Firedrop(プライベートベータ)では、SachaというAIがWebサイトの構築をサポートしてくれる。 こいつが実のところほとんど知性を感じない単なるチャットボットで、なるほどこれは見事な人工無脳だと感心してしまうほどだ。

Firedropのアカウントを作るとまず、Sachaとチャットしながらサイトの概要(タイトル、概要、画像など)を教えることになる。 するとSachaがざっくりとシングルページのサイトを作ってくれるので、それをまたSachaとのチャットで調整したりコンテンツ追加したりする。

チャットと言っても、基本はこちらは5,6個ある選択肢の中からセリフを選ぶサウンドノベル方式で、一応任意の文章も入力できるがあいさつするくらいしか使い道がない。

追加コンテンツはテキストと画像を渡すと自動でレイアウトしてくれるが、すごくいい感じにしてくれるというわけでもないし、むしろ画像が見切れたりするし、細かい調整はできないので、妥協できるレイアウトになるまでチェンジを繰り返すデリヘル方式を採ることになる。 デリヘルなんて利用したことないけど。

画像は自分でアップロードもできるけどFiredropが提供しているものもあって、後者のやつはSachaにキーワードを伝えるとそれっぽい画像を探してくれるあたりに唯一知性を感じる。

デザインができたらSachaに頼むとfiredrop.meドメインで公開してくれる。

(FiredropのUIのスクリーンショットを載せようかと思ったけど、プライベートベータの規約を読んだ感じだめそうだったので載せない。)

実際に作ってみた

今回実際にFiredropでGoslingsのサイトを作ってみて、できたのがこれ

ひどい。

そもそも当初のテキストコンテンツを解析してサイトを自動構成というコンセプトはどこへ行ったのか。 GoslingsのReadmeを入力したらシャレオツなサイトをささっと作ってくれるイメージだったんだけど。

まだまだ開発中の機能がたくさんあるそうなので、GAまでにはもうちょっとなんとかなるんだろう。 あまり期待はしない。